和建設株式会社

高知県高岡郡

愛着ある家から移り住む

以前はご主人自ら設計した“お気に入りの家”に住み、8年が経過したタイミングで区画整理の話が舞い込み立ち退きを余儀なくされ、 移り住むことになった場所は国道沿い。人の目に触れやすいので外観デザインにこだわりたかったというご主人。一方、車の往来が激しいため、自家用車の出入りが面倒になるのでは…という不安もありました。何よりご主人を悩ませたのは敷地そのもの。台形型になっていて、なおかつ北側の空き地は将来宅地になる計画。「どんな家を建てるのが正解なのか…」さすがのご主人も今回はプロに設計を依頼しようと決め、いくつかの工務店を訪問。そのなかで和建設と出会いました。

土地の「良いところ」と「悪いところ」を見極める

「和建設は自分たちの生活スタイルをしっかりヒアリングしてくれた。それまでそんな話をしてくれる会社はなく、その考え方にとても共感しました。そして、提案してくれた図面は本当にピンとくるものだったんです」。和建設が家を設計する際には必ず周りの制約状況を確認して、その土地の「良いところ」と「悪いところ」を見極めます。これまでの知識と経験を生かし、想像力をフルに働かせて敷地計画を立て、そこから導き出したプランは「南北に庭と窓をもつ家」です。国道に面した南側はラッシュ時でもスムーズに出入りできる駐車場を設計。さらに、お孫さんを遊ばせても安心できるよう、植え込みで囲った小庭を設けました。国道から距離を保てているので、窓を隔てたリビングでも落ち着いて過ごすことができます。

人目が気にならない間取りと遠くの美しい山を楽しむ

大きなポイントとして捉えたのは「北」です。北側には「暗い、寒い」といったマイナスイメージが先行しますが、実は南から注ぐ光によって風景が美しく映える位置。将来建つであろう隣家の隙間を狙って、景観や開放感を楽しめる窓を配置。特に、敷地の変形部分をムダなく生かすカタチで設けた和室の開放感はすがすがしいほどです。また、テーブルに座ると美しい風景がちょうど目に入るダイニング北側の窓もご主人のお気に入り。「北側は壁でいいんじゃないかと思っていたところ、設計の近藤さんから『窓にしましょう』と提案してもらったんです。家が明るいし開放感もあるので窓にして正解でした」。