見事な日本庭園を有する祖父母の家を譲り受けたTさま邸。ご主人のご両親の住まいが隣接し、近所には親戚も住む土地柄のため、昔から家に人が集まることが当たり前の環境だったそうです。「自分が家を建てる時も『人が集まる家にしたい』という思いはありました。ただ、それをどう形にしたらいいか、イメージがわかなくて。何社かに相談しましたが、提案力で抜きん出ていたのが和建設さんでした」(ご主人)
LDKは約23畳の広々とした空間を確保し、縁側デッキがさらに空間の広がりを生んでいます。その先には本格的な日本庭園があり、リビングはもちろん、キッチンやダイニング、小上がり座敷から見渡すことができるように大開口の窓を設置。内と外との一体感がある空間に仕上げました。 「子どもたちが庭を走り回ったり、家族でBBQをしたり。その声を聞いた両親や親戚がふらっと立ち寄ることもしょっちゅう(笑)。最初は『庭をつぶしてもいい』と思っていましたが、今では庭が関係性を緩やかにつないでくれる中間地点のような役割を果たしてくれていると感じます。気が付くと人が集まり、思い描いていた暮らしが実現しました」(ご主人)
日本庭園の持つ重厚な雰囲気に合わせ、外観は黒を基調とした和モダンに統一。軒裏の木目、玄関の格子戸が上質な雰囲気を漂わせています。それは室内も同様で、収納を備えた造作のテレビ台の背面にはレンガ調の壁材を入れ、ワンランク上のしつらえに。グレージュの壁紙が全体を落ち着いたトーンにまとめています。「見た目の美しさだけでなく、導線や間取りが計算されている点も気に入っています。1階にファミリークローゼットを設けたことで、ランドリールームからの導線がとってもスムーズ。子どもたちもお片づけを手伝ってくれ、助かっています。LDKにスタディコーナーを設け、子どもの学びを見守れるのもいいですね」と嬉しそうに話す奥さま。その笑顔が、住まいの満足度を物語っているようでした。