広々としたお庭と3LDKの平屋からなるMさまご一家のお家。外観はご主人のご希望で黒と木目調の2トーンで格好良くまとめ、室内は奥さまのご希望で白を基調にしたナチュラルテイストに。そうしたところからもご夫妻が互いを尊重し、仲良く家づくりをされたことがうかがえます。1年以上にわたる家づくりの時間に、間取りはもちろんのこと、家具や家電についても「何を使うのか、何を買い足すのか、その寸法は……」と徹底的に話し合ったご夫妻。中でも入念に計画を練ったのが、バスルーム・脱衣所・洗面室・ランドリースペース・ウォークスルークロゼットをつないだ「ユーティリティルーム(家事のための空間)」です。お洗濯も着替えもスムーズに運ぶ動線上にはご夫妻のこだわりが詰まっています。
ご夫妻が実現したのは家事のしやすさだけではありません。思い描いていた“楽しい時間”も、しっかりと叶えています。「キャンプと釣りが趣味なので、それらの道具をまとめて収納できる秘密基地のようなスペースをつくってもらいました。コロナ禍で外出ができなかった時期も、そこで道具のメンテナンスをしていると楽しい気分が味わえました。それと、庭は子どもたちが思いっきり遊べるように人工芝を敷いたのですが、一部分だけ砂利にしてもらい、テントを張ったり焚き火ができるようにしています」(ご主人)
一方、奥さまのお気に入りは家の中心部に位置するキッチンです。「子どもたちがリビングやお庭で遊んでいるのを自然に見守ることができるので、キッチンに立っている時間が好きになりました。最近では娘たちが家事を手伝ってくれるようになり、私の横に並んで一緒に朝ごはんをつくっていると、これまでになかった嬉しさが込み上げてきます。でも、主人も私もいちばん楽しいと思うのは、お庭で子どもたちと一緒に過ごしている時間だと思います」(奥さま)